ココロの状態を最良に保つための具体的な方法を紹介 『トップアスリートたちから学ぶ 心を整える方程式』読後感

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トップアスリートたちから学ぶ心を整える方程式 最高のパフォーマンスを発揮するメンタルトレーニング

ここのところ、会社の仕事は忙しいわ、ライティングの方の仕事の間口も広がらないわで、ココロが疲れ気味です。先週の金曜はついに何もかも放り出して、会社を休み、一日寝床でコミックを読み漁っていました。もう、本当にどうしようもなくなったら、私の場合はこんな具合にいったんすべてを強制終了するしかありません。

とは言え、毎回逃げていたら仕事の責任は果たせませんし、ライティングの方も広がっていきません。で、完全にダメな状態になる前に講じる方法が精神安定剤代わりに、メンタルヘルスに関する本を読むこと。標題の一冊は、そんな心理状態の時に衝動DLしたもの。

◇アスリートたちが到達する至高の時間「フロー」とは?

アスリートたちは試合に勝つため、また記録を伸ばすために、フィジカルを厳しく鍛えますね。その上で、いざ実戦となったら、鍛えたフィジカルの力を最大限に発揮できるように、完全にプレーにのめり込んで集中します。その心の状態をシカゴ大学の心理学者、チクセントミハイ教授が「フロー」と表現したそうです。

日本では同じ心理状態を「ゾーン」と呼ぶことが多いようです。しかし、著者内田公人氏は「ゾーンは一流選手でも生涯に3~4度しか経験できない究極の心理状態」であると定義づけ、鍛えた成果を最大限に発揮できる心理状態を「フロー」と呼ぶことにしているそうです。

◇「フロー」を導き出す方法とは?

2015年にラグビー日本代表は、W杯の予選プールで南アフリカを破る「史上最大のアップセット」を果たし、ラグビーブームを巻き起こしました。その際の立役者の一人五郎丸歩選手は、プレースキックを蹴る前に必ず、忍者のようなポーズをとることでも有名になりました。あのポーズは、精神状態を「フロー」に近づけるための「ルーティーン」として、「ルーティーン」という言葉を広めることにも寄与しましたね(笑)。

同じラグビー選手で言うと、今年の春まで東京サントリーサンゴリアスでプレーしていたニュージーランドのダミアン・マッケンジー選手はプレースキックの助走に入る前に必ずニヤリと笑うことがルーティーンでした。勝敗が決まるかもしれない重要な場面で笑う心理状況など、私には到底想像がつきません。でも、これが彼にとっては「フロー」に入るための重要なルーティーン。難しい角度でも、長い距離でも、バンバン入れまくり、昨シーズンのリーグワン得点王に輝きました。余談ながらこのルーティーンと独特な髪型により、彼は「微笑みの貴公子」というニックネームがつけられています。

一流のアスリートは、精神状態を「フロー」にするために、必ず何かしらのルーティーンを持っているようです。

◇我々一般ピーポーはどう応用すればいい?

先述した通り、一流のアスリートは厳しいトレーニングでカラダを鍛えに鍛えてあるからこそ、その鍛錬に裏打ちされた自信を基に、ルーティーンで「フロー」の状態に入ることもできますが、我々一般ピーポーはどうしたらよいのでしょうか?裏打ちできるような実績も自信もなく、不安一杯な状態のまま、仕事に取り組まなければならない、弱弱しい一般ピーポーである我々は一体どうしたらよいのでしょうか?

内田氏はちゃんと一つの答えを提示してくれています。詳細な方法は本文に譲りますが、ざっくり言ってしまえば、自分の心の中身を書き出して分析し、自分の心の状態を常に把握しておくということです。その上で、どんな行動を起こしたときに、うまくいったのか、気分良くコトに当たれたのかについても具体的に記録しておき、自分なりのルーティーンを作り出せたらしめたもの。具体的なワークは、内田氏作成のシートに記載されています。そしてそのシートは購入者特典として、出版社とLINEで友達になるという手続きを踏めば、PDFで提供されます。

私は早速DLだけはしましたが、まだワークそのものは実施していません。ちょうど日曜という、明日からの日々を鬱々と考えてしまわざるを得ないシチュエーションですので、今夜にでもプリントアウトして実施してみようかな、と思っています。

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